季節の贈り物 大内園芸

大内園芸について

大内園芸は、シクラメンの元祖と言われるくらい世の中にシクラメンを普及させてきた実績があります。
40年ほど前のシクラメンは白や赤のものしか知られていませんでした。

しかし、パステル系といわれるピンクやオレンジや紫などこれまでにない品種に着目して世に出したところこれが大ヒットとなり、今日の礎を築くこととなりました。

その中でも大内幸雄氏の代表品種である”バニー系”や”オオウチレッド”などはとてもよく知られており、今日においても人気のある品種です。

現在大内園芸では、シクラメンのクローン化を種苗会社と提携し、育種・生産の開発研究を行っています。シクラメンのクローン化は全世界に先駆けて成功しており、国内でも9割近い生産を占めています。今後も需要拡大が見込める分野であり積極的な開発研究を行っています。

この技術を用いた最新品種として2011年に”エルフィンマーブル”を発表しました。 メリクローン化されたシクラメンは均一でしかも育てやすく、在来系やF1ならびにハイブリット種による雑種強勢の系統より品質が良いのが特徴です。今後の種苗生産において重要な地位を占めると思われ、これらの品質は、日本ブランドとしても全世界に通じるものであると考えてます。

生産者紹介

大内園芸 2代目 (大内 広明)

自己紹介

クレマチスやカーネーション、シクラメンなどの鉢物生産の仕事に就いて2年になります。

植物に関わる仕事がしたいと農学部の大学に進みました。在学中に、フラワーアレンジメントの資格を取得して、花屋でアルバイトをしたのをきっかけに、お花を届けるととても人に喜ばれてやりがいのある仕事だなと思うようになりました。大学卒業後、生産の現場で経験を積み技術を学ぶために、ドイツのシュツットガルトで1年間研修しました。

研修先でポーランドやオーストリア、イタリア、チェコスロバキア、ハンガリーなどさまざま人たちと一緒に働き、国は違えど花が喜ばれる仕事であることはこの時も感じました。帰国後は、大学院に進学し2年間研究に没頭しました。世界中の文献を読み漁り、試行錯誤しながら抱えていた問題の解決のための知見や解決の糸口を数多く学ぶことができました。この経験により、現場でも応用ができると確信し、就農を決意しました。

実際現場に向かうと植物は、環境の変化にとても敏感な植物であることを感じます。水やりや温度管理の手加減も季節の日照時間や湿度、時には風の吹きぐわいにより大きく異なります。水やりがいわゆる「3年」と言われる起源もわかるような気がします。植物は正しい育て方をしなければ枯れてしまうし、きちんと管理をしてあげれば生育や花咲きも良くなってくれます。ホント植物は素直です。カンだけでなくきちんと勉強したことがちゃんと反映されるところがこの仕事の面白いところです。